股関節の運動ケア

家庭でも簡単にできるセルフケアで、痛みの症状を緩和できると言われています。
正しいやり方をおぼえて、無理をせずに行うことが重要です。
歩くのに必要な筋肉を鍛えるトレーニング
また、手術を受ける方にとっては、手術前からトレーニングをしておくことで、手術後のリハビリテーションがスムーズに行えます
おしりの筋肉や太ももの筋肉（大腿四頭筋＝だいたいしとうきん）などを強化することで、歩行時の股関節への負担を軽減します。  

あなたの股関節の痛みはどれくらいでしょう？
下記の項目の中で当てはまるものにをつけてください。

あなたの股関節の具合は？

・おしりや太もも、ひざや股関節にこわばりや痛みがある
・長時間の歩行や運動後などに時々股関節が痛む
・歩き出すとき、動き出すときに股関節が痛む
・動かさなくても股関節が痛い
・夜、睡眠中に股関節の痛みで目が覚めることがある
・階段の昇り降りで膝や股関節が痛む
・以前より股関節が動く範囲が狭くなった
・自分で靴下をはいたり脱いだりすることができない
・左右の脚の長さが異なる（ズボンの長さが左右で違う）
・子供の頃に股関節の治療を受けたことがある

※あくまでも自己判断の参考としてご活用ください。
※診断や治療には医療機関での医師の診察が必要です。  

・保存的治療法
・運動療法ストレッチ、ウォーキング、筋力強化、水中運動、肥満解消
・温熱療法赤外線照射装置、電動マッサージ器
・薬物療法消炎鎮痛薬（内用・座薬）、注射
・装具療法補高靴、杖

・手術的治療法
・・骨切り術…骨盤や大腿骨の一部を骨切り
・・人工股関節置換術…軟骨と傷んだ骨を取り除いて人工関節に置換  

股関節周囲の筋肉を強化して、股関節への負担を減らし、痛みを緩和する治療法です。
また、減量することで、股関節への体重の負荷を軽減できます。
正しいやり方を知っていれば家庭でできる股関節の運動もあります。
理学療法士の指導の下で、個人の状態に合わせた股関節リハビリテーションを行うことがおすすめです。  

温熱療法

患部を温めることによって血行を促し、炎症を軽減させて痛みを抑えます。
また、温めることで、筋肉や関節が動かしやすくなります。

薬物療法

消炎鎮痛薬（飲み薬、湿布・塗り薬、座薬）を用いる療法や、股関節にヒアルロン酸を直接注射して、痛みや炎症を抑える治療法です。
薬物療法には副作用のリスクが伴いますので、必ず病院の先生に相談してください。

装具療法
歩行時に、杖を使用することで、股関節にかかる負荷を軽減します。
左右で脚の長さが異なる場合には、靴に補高を行い、調整することもあります。